【資格】HTML5プロフェッショナル 認定試験 レベル2(Ver2.5)
はじめに
先日、HTML5プロフェッショナル 認定試験 レベル2(Ver2.5)に無事合格できたため、学習方法などについてメモしておきます。
試験概要
HTML5プロフェッショナル 認定試験にはレベル1とレベル2が存在し、レベル1はHTMLとCSS、レベル2はJavaScriptがメインになっています。
レベル2の認定条件は
となっているため、レベル1も取得する必要があります。
試験は全国にあるピアソンVUEの試験会場か自宅や職場から受験ができます。
試験日は試験会場に空きがあれば平日、休日関係なく受験することができます。
自分はピアソンVUEから申し込みをして試験会場で受験したのですが、この試験の良いところは一度申し込みをした後でも「予約した受験日時の24時間前」までであれば受験日時の変更が可能な点です。
試験日直前にもかかわらず、全く勉強していないという状況はよくある事と思いますが、そんな場合でも試験日を後ろ倒しにしてしまえば何の問題もありません。
しかもこの受験日時の変更は何度でも可能です。(おそらく)
自分も受験日時を延ばしに延ばし、実際受験したのは最初の受験予定日から4ヶ月後でした。
受験料も16,500円とお高めのため、なるべく一発合格を目指したいところ。試験対策を万全にしてから臨むことをおすすめします。(自分のようにダラダラと先延ばしにするのは問題ですが...)
学習方法
下記の参考書と公式サイトの例題を使用して学習しました。
問題集についてはレベル1の学習時にもお世話になったスピードマスター問題集を使用しました。
一問ごとに解説が入るため隙間時間での学習がしやすく、解説も丁寧なためおすすめです。
ただし、Kindle版については解説に誤りがあり、試験直前まで誤った内容を覚えていました。正誤表を確認して誤りに気づいたのですが、その他にも結構な数の誤記載が未修正のため、購入された際はすぐに正誤表を確認した方が良いです。
最終的には3周くらい回しました。
公式サイトの例題もおすすめです。 問題集よりも難易度が高めで詳細な知識が求められますが、その分勉強になります。 あまり質の良くない問題も含まれているので、完璧にやるよりはある程度勉強が進んだところでサラッと確認するくらいで良いと思います。
試験は基本的に選択式ですが、稀にキーボードを使った記述式の問題も出るとのことで、メソッド名やプロパティ名など細かい部分まで学習しました。
また、可能であれば実際にコードを書いて実行するのが良いと思います。特にアニメーション系のAPIはあまり使用経験がなかったため、実際に書いてみることで動きのイメージがしやすくなりました。
Ver2.5
2021年4月に、HTML5 プロフェッショナル認定試験レベル 2 の出題範囲が改訂されました。
以前はVer2.0とVer2.5のどちらかを選択して受験できたようですが、2022年6月時点ではVer2.5のみ受験可能となっています。
改訂内容としてはES6(ECMAScript2015)への対応です。(詳細はこちらをご確認ください)
具体的には以下の内容が追加されています。
- ローカル変数と定数
- アロー関数
- Promise と非同期関数
- 可変長引数/残余引数
- クラス
- テンプレートリテラル (テンプレート文字列)
普段からJavaScriptを使っている方には聞き慣れた項目も多くあると思いますが、初学者の方や最新のJavaScriptに触れていない方には結構ボリュームのある内容だと感じました。
特に問題なのは、改訂されたVer2.5に対応した参考書が存在していないことです。(2022年6月時点、自分調べ)
自分が使用した問題集もVer2.0対応のものしかありませんでした。
人気の資格試験であれば出題範囲の改訂には即対応すると思いますが、試験自体の人気がないのか対応版が販売される予定もないため、上記内容については自分で調べていくしかありませんでした。
その際に参考にさせて頂いたサイトのリンクを貼っておきます。
qiita.com ES6で導入された各機能についてわかりやすく説明されています。
developer.mozilla.org ES6だけを取り上げたページはなさそうですが、詳細な知識を得るために最適です。
jsprimer.net MDNのサイトよりもわかりやすく解説されていると思います。特にPromiseの項目については詳細まで記載されていて勉強になります。
受けてみて
せっかくレベル1に合格したのでレベル2もという気持ちと、今までなんとなく使っていたJavaScriptの知識をきちんと学びたいと思い受験しました。
感想としてはレベル1よりも実務で役立つ知識が多いと感じました。 レベル1のHTMLやCSSについては、「このタグ一生使わなさそう」という知識が多く、正直あまり役立つ感じがしませんでした。(すでにほとんど忘れてしまいました)
レベル2はJavaScriptがメインのため実務での使用頻度も高く、レベル1よりはモチベーションを高めに保てました。 DOM操作についても普段はReactやVueにおまかせの部分が多いですが、裏側がどのような仕組みで動いているのかといった基本に繋がる部分を学ぶことができたので満足しています。
あまり人気のある資格ではなさそうですが、自分のようにJavaScriptの基本を学習したいという場合はおすすめの資格ですのでぜひチャレンジしてみてください。